ヴェーダは、「Ayam atma brahma」私はブラフマンである、「prajnanam brahma」真の知識はブラフマンである、「tat tvam asi」あなたと私は一つである、と宣言します。このようにヴェーダは、唯一の真理のみがあり、それらすべては同じ真理の形であると宣言します。「Ekam sat viprah bahudha vadanti」ただ一つの真理があり、人々はそれを違う名前で呼びます。私は不滅だと宣言したとき、どうして私が時間とともに滅びる体に縛られることがあり得るのでしょうか?私は不変だと宣言したとき、どうして私が時間と状況によって変わることがあり得ますか?五つの鞘で覆われたダイヤモンドの輝きは見ることができないように、不滅のアートマは五つのコーシャ(kosha/鞘)で覆われ、これが、私たちに内側にある真理を見えないようにしています。一つずつ、それぞれの層を剥がしていけば、内側で貴重な石を見つけるでしょう。五つの生命の鞘があります。

 

まず第一に、アンナマヤ・コーシャ(annamaya kosha)があります。食物の鞘であり、これがあなたの身体を作っています。これがすべての鞘の内でもっとも粗雑なものです。事実、これはただの物質でしかありません。生気のエネルギーが次の鞘です。それはプラーナマヤ・コーシャ(pranamaya kosha)です。この生気のみがこの身体に動きを与えています。電池で動く時計ように、あるいは電気によって光る電球のように、このプラーナマヤ、あるいは生気の力が、身体にすべての活動を与えます。さもなければ、この生気なしには、体はただの五元素の混合物であり、最終的に分解して、それぞれの元素に戻ります。生命は循環であるため、それが始まったところでそれは終わります。それは、生まれたところへ戻らなければなりません。あなたがダルシャンを受けた粗雑体は、ストゥーラ・シャリーラ、物質で構成される身体、であり、これがアンナマヤ・コーシャです。しかしながら、これを超えて、ダイヤモンドを隠すさらなる三つの覆いのように、さらに三つの鞘があります。それらは生気であるプラーナマヤ・コーシャ(pranamaya kosha)、心/マインドであるマノーマヤ・コーシャ(manomaya kosha)、そして知識の鞘であるヴィグニャーナマヤ・コーシャ(vijnanamaya kosha)です。これら三つがこのダイヤモンドのアートマを覆い、ともにスークシュマ・シャリーラ、または微細体を構成します。このすべての層を超えて、もう一つ別の層があり、これがアーナンダマヤ・コーシャ(anandamaya kosha)です。これは至福です。これら五つすべてを超えたところに無形のものがあります。つまり、この無形のものがこれら五枚のカーテンによって隠されています。

 

スワミが肉体を離れた時、最初の層だけが取り除かれ、それが、あなたがいつも見ていたものです。それは五元素から作られたものであり、五元素へ戻らなければなりませんでした。アヴァターであろうが普通の人であろうが、肉体の中に生まれる人は、いつかその肉体を捨て去らねばなりません。身体は貸家のようなものです。あなたが家賃を払っている限りは、その家に住むことができますが、あなたの旅はずっと先へと続きます。あなたはホテルに入って部屋を借り、しばらく滞在することはありますが、最終的にはそこを離れて旅を続けます。ホテルが美しく快適で素敵だからといって、永久にホテルに居続けることはしません。あなたは、目的地へ向かって旅を続けなければなりません。この身体は束の間のものです。私にとってそうであったように、誰にとってもそうなのです。

 

身体に従ってはいけません。心(マインド)は狂った猿です。それは常に変化します。あなたはそれをコントロールできません。心(マインド)に従ってはいけません。ハートに従いなさい。ハートは不変です。そこにあなたの神性が宿っているのです。事実、そこは慈愛に溢れています。万物への慈愛があり、それらを別のものと捉えずに自分自身とみなし、それ故に他の人々のために奉仕しようとするハートだけが、そのようなハートのみが本当のハートです。フルダヤ(hrudaya:ハート)は、hrud(フルッドゥ)+ daya(ダヤ)であり、これは慈愛で満たされているものという意味です。

 

たとえ身体が滅びても、心(マインド)は生き続け、別の身体の中に入り続けます。これが輪廻転生(生と死の繰り返し)であり、延々と続きます。最後に心(マインド)が神に融合するとき、それは、川が大海へ融合し、川はなくなり、すべてが大海になるようなものです。これが、人が自分の神性に覚醒するときです。

 

(2015年4月 クロアチア、本文7-8ページ)

⇒ BOOKLET:DIVINE VISIT TO CROATIA

You may also like

Leave a comment